全13作品
ネタバレが嫌いな方のために、ネタバレなしバージョンを作りました。
同じ作品をネタバレなしで紹介しています。↓
ミスミソウ
全6巻完結済
凄惨ないじめを受ける主人公春花。その異常ないじめから、学校へ行かないことを決めます。しかし、春花が来ないことをきっかけに、次のいじめのターゲットとされたクラスメイトから逆恨みされ、春花の外出中に家に放火をされてしまいます。家にいた家族は焼き殺され…。彼女を支えてくれる存在となっていた相場君にも、闇のストーリーがあります…。最初から最後まで、明るさが無く不気味さが漂っていました。鬱漫画として有名ながらも、丸っこい拙い絵から、大した鬱は無いだろうと思っていたのですが…。グロいとも言われてましたがグロさよりも、精神をえぐってくる辛い展開が続くことに不気味さを感じました。
スラップスティック
全6巻続刊中(2021現在)
こちらの作品は休載中です
作者の半自伝的漫画です。話は昭和後期、兄と、血のつながらない母との貧乏暮らしの子供時代から始まります。その家庭環境から村八分状態。 母親は必死に愛情を注いでくれていたが、兄のようにしてはいけないという思いから、主人公には厳しく体罰で躾をします。その環境から幼い主人公が、徐々に精神を追い込まれていくところは胸が痛いです。
「俺はまだ本気だしていないだけ」のシズオも、主要キャラで登場します。笑いどころもたくさんあり楽しく読めるのですが、幼少期からの苦労は笑えないくらいに鬱なお話です。
1~3巻は、紙書籍が発売されていたのですが、4巻以降は電子書籍しかありません。作者さんが体調を崩されたようで、なかなか新刊が発売されないのが残念でなりません。
母さんがどんなに僕を嫌いでも
全1巻完結済
これも自伝です。ゲイで、かつ、見た目が醜いという子供時代から、成長していく様子が描かれてます。母親は息子とは対照的に、人を惹きつける魅力とカリスマ性がある美しい女性なのですが、主人公は愛されることなく、虐待を受けて育ちます。家でも学校でも居場所が無かった様子は悲しいです。自営業をしていた自宅に勤める従業員の女性が母のようにかわいがってくれたことが、心の支えになっていきますが…。絵本のような感じになっているのも、物語を見せられているようで悲しみを誘います。
さよならも言わずに
全1巻完結済
これも自伝です。妻と、娘との3人暮らしをしていた作者ですが、直前まで元気だった妻が自宅で突然死します。妻が亡くなるまで鬱病と闘病した様子から、突然死してしまった時のこと、受け止めきれずに葬儀が行われ、その直後に激しい悲しみに襲われる様子までが描かれます。作者の悲しみの表現力がすごくて、まるで自分に起きていることかと思うくらいのリアルさは鬱でしかありません。部屋の様子など本当に細かい描写がされていて、その場面場面が目の前に浮かび上がるようです。悲しすぎたとき、悲しい自分と、変に冷静な自分とが居て、それでもいつも通りの毎日が過ぎていくところは特に、もの悲しかったです。
はだしのゲン
全10巻完結済
戦争を生き抜いた作者自身の自伝です。戦前、戦中、戦後まで。生々しい表現が多いため、閲覧注意です。家族を目の前で焼かれた戦争中、そして、戦争が終わりますが、それがおしまいではなく、日本全体が貧しく、大変苦労された姿が描かれています。とにかく心をえぐるような内容ですのでご注意。
スピ☆ヲタ子ちゃん
全3巻完結済
霊感がかなり強く、ヲタクだった作者の個性的な若い頃の自伝です。ヤンキー系の訳あり友人が多く、その友人が背負っているものまで視えるという特殊な状況(否応なしに人の核心に触れてしまうという)が興味深かったです。また、まだ子供に近いような歳で親から捨てられるように一人暮らしをはじめ、荒れた暮らしをしていたというエピソードにも驚きます。幽霊になるということは、なにかこの世に未練を残してますから、当然鬱な話が多いです。
NANA
全21巻(2021現在)続刊中
こちらの作品は休載中です
恋多き普通の女の子奈々と、歌手志望の天涯孤独少女ナナの、ダブル主人公で、二人の友情と、ドロドロ恋愛メインの漫画です。とにかく、華やかな芸能界の闇や、恋愛のドロドロをこれでもかというくらい織り込んだドロ沼です。序章の、女子高生時代・奈々の彼氏(浅野さん)が不倫で、トラウマを植え付けられるというエピソードなんてまったくもってかわいい方です。
キャラクター全てが魅力的なのですが、それぞれ恋をして、それぞれが泥沼にはまっていく様子は圧巻でもあります。様々な泥沼があります。ナナと奈々の泥沼もすごいけど、個人的には朝海、レイラあたりも、ドラマチックかつ悲しいですね。
その心えぐる展開は鬱と言わざるを得ませんが、少女漫画ならではのドラマチックさも見どころです。
わにとかげぎす
全4巻完結済
友達も恋人も出来たことが無い警備員・富岡が主人公のサスペンスです。ギャグ要素も健在です。で、ギャグ漫画だと思って読んだ漫画がサスペンスだった時の衝撃…。何回も読んでますが、展開知ってても心臓がバクバクなるような鬼気迫るサスペンスです。
ヒメアノール
全6巻完結
この「ヒメアノール」は閲覧注意です。主人公は清掃の仕事をする平凡で優しい青年です。サイコパス殺人鬼が主要キャラで出てきて、そのキャラの心情がちょっとリアルに描かれすぎていて、グロイ漫画に耐性がある私でも、気分が悪くなります。なんでそんなにリアルに描けるの?と不思議なくらいです。主人公の傍ら、サイコパスの半生を描いてますから、鬱であることは間違いないです。
おやすみプンプン
全13巻完結
私の中で、鬱漫画界の神漫画です。悲恋を描いているところが胸に刺さります。小学生時代から思い合っているのに結ばれない2人を描くラブストーリーです。一見すると友達にも容姿にも恵まれたリア充な2人なのですが、お互い毒親育ちでいつも心に闇を抱えていて、あげくメンヘラなのですんなりと幸せになれません。登場人物もほとんど闇を抱えています。最初から最後の最後まで鬱々です。
凍りついた瞳
各全1巻完結
3冊全て電子書籍は取扱いがありませんでした
私の中で、育児漫画界の鬱漫画トップオブザトップ、右に出るものは無い鬱漫画です。何度読んでも気分が悪くなりますので、超閲覧注意です。全て幼児虐待に関わるお話の短編集で、取材をもとに作られた実話です。ただ事実だけが淡々と記録のように書いてあるのが恐ろしさを増長させています。読むたびに、子供にとって親がどれだけ重要な役割なのか?と、反面教師として教えてくれる作品です。
闇金ウシジマくん
全46巻完結
半グレの闇金業者の丑島が主人公ですが、ほぼその債務者をメインにストーリーが展開されていきます。見たくないような社会の闇を、これでもかと描き出しています。とにかく考えられないような凶暴な奴がじゃんじゃん出てくるわ(肉蝮とか滑川とか名前も恐ろしい)、辛い話は多いわなのですが、鬱展開に何度も泣かせられてしまいます。マサルっていう主要キャラで丑島の部下が、救いようのないクズなのですが、丑島がマサルに情けをかけるところ、見た時に心を持っていかれました。深いと思います。
透明なゆりかご
全9巻完結
作者の沖田さんが、産婦人科の看護師見習いだった時に、出会った患者や知り合いとの実話を元にしたものです。訳アリの患者が次々と登場する、少し重めのストーリーです。妊娠出産のほかに、中絶や幼児虐待、DVなどといったことも実例をあげて描かれています。元看護師の方が、命の尊さについて実体験を元に描いたという貴重な漫画だと思います。
発達障害があるらしい作者の、そのドタバタがおもしろおかしく描かれているところもみどころです。
最終巻には、なぜ子供をもたなかったのか、など、作者自身の波乱万丈な人生にも触れています。命がテーマなので、どうしても重いです。
がっつりネタバレの紹介です↓
悲しい気分のときは、みなさんどんな漫画を読みますか??私はわりと悲しい漫画を選んでしまいます。悲しいときにさらに悲しい漫画を読んでみるというのも、敵を知るという意味ではおすすめです|ω・)
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