三丁目の夕日 夕焼けの詩※ネタバレ有!

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作品について

作者:西岸良平
掲載誌:ビッグコミックオリジナル[月2回発行]
作者の西岸さんですが、もうお年のようで、体力的な問題で今では月二だった掲載が月イチの掲載になったようです。
レーベル:ビッグコミックス(小学館) 1974年~ 既刊68巻(2021.3月現在)

映画が話題になった作品です。映画も面白かったです。一平君親子と淳之介君親子がクローズアップされています。

  • 「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005)
  • 「ALWAYS続・三丁目の夕日」(2007)
  • 「ALWAYS 三丁目の夕日’64」(2012)

あらすじ

昭和30年代(高度経済成長期あたり)、日本が最も活気があった時代を舞台とするオムニバス形式・一話完結型の作品です。毎話主人公が変わりますが、その主人公が老若男女さまざま、動物や妖怪もでてきます。かわいいとは言えない独特の絵、しゃべり方もクセがあります。不思議な魅力がある作品です。

青い鳥さん
青い鳥さん

誰でも推しの主人公が見つかります。昭和30年代に子供だった方々は涙が出るくらい懐かしいそうです。

感想・ネタバレ

もともとは父がこの作品のファンなので、いつも父から借りています。まだ最新刊は借りれていないので、66.67巻の感想を書かせてください。

私の好きな主人公は、小学校4年生の一平君です。時代背景はさておき、人間ドラマですので、子供は今も昔もかわらないんだなあと共感できることがたくさんあり、子供時代を思い出し懐かしいきもちになります。66・67巻の中で一番お気に入りのお話は「給食の恋」です。

以下はネタバレ含みます。

「大嫌いなおかずばかり…」と困る偏食のルミちゃんに、隣の席の木下君がそっと「よかったら食べてあげるよ。」と声をかけ、お皿を取替っこしてあっという間にたいらげてしまいます。それ以来ルミちゃんの給食のほとんどを木下君が食べることとなります。実は木下君のお家は貧乏で、満足のいくような食事をとることができないのですが、夕飯の食卓で「学校でいつも給食を二人分食べてるから大丈夫」と弟にめざしをプレゼントする場面があります。弟はワーイと両手を広げてにっこり喜んでいます。じーん…としてしまいました。夕飯がめざしというところにも心が動きます

もうひとつ心に強烈にのこった場面が66巻のSF回です。「フランケンフロッグ」のひとコマなのですが、「車に轢かれたカエルの死体がいっぱいあるのう。」という場面。そこで悲しむわけでも驚くわけでもなく淡々とした「いつもの当たり前」のような描写です。とりあえず、そんなにカエルいるの!?と驚きなのですが。私が子供時代(昭和後期でした)、田舎で育ちましたが、カエルはかなりレアでした。現れたら近所中の子供で大騒ぎでした。(今では全く見かけなくなりました。)生き物の死が当たり前にある光景を淡々と描くのはすごく昭和っぽさが出ていて良いです。

青い鳥さん
青い鳥さん

令和に生きる子供にも良さがわかるみたい。

三丁目の夕日は、実家でも家族全員で読んでいましたが、私の現在小学校5年生の娘もお気に入りです。振り仮名はふっていないのですが、読めない漢字も雰囲気で読んでいるようです。興味がある漫画だと漢字もどんどん覚えますよね。娘の、おじいちゃんおばあちゃんの世代が子供の頃どんな暮らしだったのかという勉強にもなります。ちなみに娘が好きなキャラも、一平君です。

世の中全体が、コロナでさらに神経質になりましたが、良くも悪くも雑で不便なこの時代ですが、今よりもずっと人間らしくて私の憧れの時代です。

実家に漫画があるので、こちらも買ってしまいました。小学生が主人公であるお話・学校が舞台になっているお話をまとめている愛蔵版です。

まだまだお話は続きますので、楽しみです。

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